アースのメリット情報

普通の国民や素人が近寄ってよい世界ではない。 だから、商品先物業者のお店にのこのこと出かけていって「私は金を現物で引き受けますので、1キロだけ売ってください。
それ以外の取引はする気がありません」と堂々と、きっぱりと言ってのけるには、それなりの強い心臓が必要である。 もしそのあともズルズルと商品業者とお付き合いをして、金融博打にはまってゆくのであればご自由にどうぞ。
先物市場の仕組み等については、この本では説明しない。 半年や1年先という決済日があるので、その日までに頭金以外の残代金全額の支払いと、金の実物の引き渡しを受ければいい。
あとはあなた自身がその金を、自分の責任でぶらぶらと持って帰りなさい。 6カ月先とかの決済の期日日での価格は、「N経済新聞」の10の市況ニュースとして、片隅のほうに小さく載っている。
たとえば2004年の6月の価格は1グラムが1387円である。 先物市場での価格というのは、このようになっているのだ。
そこで次に「商品先物市場」の「商品」とは何かという言葉の意味を説明しておく。 ここで言う商品というのは、そこらのお店で売っている商品のことではない。

商品市場での商品とは、コモディティの日本語訳である。 このコモディティというのは、基本物資という意味である。
私たち人間にとっての、生活基本物資や工業生産用の原材料や農産物(食糧)などのことである。 だからこの商品市場には、金、銀、パラジウムなどの貴金属の他に、灯油、原油、大豆、生糸、じゃがいも、ゴム、コーヒー、冷凍エピ、トウモロコシ、などが上場されて取引されているのである。
ついでに言うが、日本の電機メーカー各社が「電子立国」という掛け声で1980年代に世界最先端の半導体(セミコンダクター)やIC回路を大量生産する体制を作ったのだが、アメリカの怒りを買った。 それで日本の高性能の半導体チップは、世界市場での価格を計画的に大暴落させられた。
それが1985年の日米半導体交渉の真実である。 アメリカは、日本の優秀な大電機会社各社の半導体製造部門をたたき潰すために、韓国や台湾の電機メーカーに、ほとんどただで技術移転をした。
それで1個が初ドルぐらいしていた1メガバイトの半導体チップが、韓国のSなどの激しい追い上げで、個3ドルという泣きたくなるような値段にまで暴落させられた。 この時にアメリカ側の商務省の高官であったG・B〈あの当時の話題作『日米逆転』)が次のように言った。
「日本の半導体をは、イテク(先端技術)ではなくて、(基本物資)にしてしまえ。 これがアメリカの対日押さえ込み戦略の1環であった。
当時、このことは「貿易摩擦」(トレイド・フリクション)とか「日米貿易戦争」と呼ばれた。 アメリカ側の戦略官僚たちは、このように日本人の頭脳や才能や勤勉な国民の努力そのものをコモディティすなわち財物、あるいは基本物資(資源または原材料)にまで落としてしまうのである。
われわれ日本人はアメリカによって工業ロボット扱いされているのである。 日本はアメリカの奴隷工場にすぎないのである。
こういうことまではっきりと見抜いて、理解するだけの頭脳が日本側にどれだけあるというのか。 私は暗櫓たる気持ちになる。

このように商品(コモディティ)という言葉自体が、恐ろしい真実の意味を持っているのである。 だから本当は、「商品先物市場」などと訳きないで、「基本物資・資源財取引市場」と訳すべきなのである。
商品先物業者というのは、恐ろしい金融博打の業界の人々である。 このことは肝に銘じておいてほしい。
お人好しで、考えが足りない人間たちが近寄っていい世界ではない。 だから、「私は現物で金を引き受けます。
それ以外の取引はしません」と言い切って、1カ月先の先物価格で金を買うのがよい。 1キロにつき8万円が最低保証金だから、 万円ぐらい払っておき、残金の120万円余を1カ月後に払いにいって、その時に金を渡してもらえばよい。
それ以外のことはするな。 向こうも、そういうことは重々知っている。
商品先物業者にしてみれば、金1枚当たり、わずか1万円かそこらの手数料の儲けしかない。 だからあまりいい顔はしないだろう。
それでも商品市場というのは、そういう仕組みになっているのだから、かまわないのである。 数年後に金の価格が暴騰したら、自分がその金を買ったお店に「買い取ってください。
この店で買ったものです」と、現物を持っていけばいいのである。 その際には、買った時の取引明細書を保管しておいて一緒に持参すればよい。
商品先物業者たちは、財務省・各管轄財務局・国税庁と経済産業省の両方の管轄下(縄張り)にあり、これまでの長いあれこれの経緯で、厳しく監視され監督されているので安全である。 業者たちは、がんじがらめの法規制を受けている。

消費者、一般国民保護の名目で官僚たちがのさばって、これらの業種・業界を自分たちの利権や利得先(再就職先)の縄張りとして押さえ続けているとすれば、そのこと自体もまた、公に事実指摘されたうえで糾弾されなければならない。 世界を見る視点がなかったから日本経済は失墜したここで商品先物業者を含めた各種金融業者の専門家、業界人たちに申しあげておく。
皆さんは、あまりにも日本国内の金融市場にだけ目を向けすぎた。 それで、お客さんという大切な市場資源をボロボロにしてしまったのである。
日本の大銀行・生保・証券会社がアメリカのハゲタカ・ファンドニューヨークの金融ユダヤ人たちの作る金融投資組合方式)による謀略的乗っ取り攻勢を受けて、ひどい目に酔っているが、それだけのことではない。 自業自得の面もある。
今や日本中のあらゆる業種、業界、品目が、アメリカからの計画的な乗っ取りと価格支配の餌食にされているのである。 業界人なのに、まだこのことに気づこうとしない。
そんなにアメリカの悪口を言うことが恐ろしいのだろうか。 それだったら、そのまま黙って、会社ごと食い殺されるまで生きていけばいい。
「地獄への道は、善意で敷き詰められている」のである。 話をもっと広げるが、日本には 審議会行政というのが今もある。
官邸と各省庁は、あれこれの制度改革のための審議会や諮問委員会というものをたくさん作っている。 この審議会に選ばれるのは、超1流大学教授や有名評論家や労働組合や婦人団体の代表たちである。

それぞれの制度や政策を改変する際には、この審議会方式を使って、選ばれた審議委員たちがこの席でn優れた国民的議論を尽くしたことにして、そこで国民的な議論や意見対立が出尽くしたことにする。 それを答申(最終報告書)としてとりまとめて、首相や大臣に提出するという儀式をやる。
八百長政治の1種である。 本当に力を握っているのは、これらの大学教授たちではない。
すべてのお膳立ては各省庁の官僚たちがやっている。 落としどころ(結論)は、はじめから決められているのである。
その議論の流れに逆らうような人物は、はじめから任命されない。 たとえ異論を唱えても、その意見は、最終報告書(答申)の中には影も形もない。
この答申をもとにしたことにして、法案が作成されるのである。 すべてがお膳立てされている。
ところがこの日本の旧態依然たる審議会行政は、今や風化して意味を持たなくなった。

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